tockun’s poem

実体験及び妄想系のポエムを綴ってます。

2024-01-01から1年間の記事一覧

初雨(はつしぐれ)

君と出会ったあの日から 恋が始まる予感がしていた 君からの偶に来るLINEが 迚も初々しく すぐに返って来ることを 祈りながら他愛もなく送信 何度も何度も返信がないか 携帯を確認する自分に 気付いて恥ずかしく思い 苦笑いを浮かべながら 携帯を片隅に置く …

ひだまり

14時23分 ゆりかごのように揺れる 椅子にゆったり座り うつらうつら 眠りと目覚めを繰り返す ここは君が 与えてくれた場所 君が僕を大きく照らすから 椅子と僕の陰が 足元から君とは反対側に 少しだけ伸びる 舟を漕ぐように 僕の頭は大きく揺れ 肘掛けの右腕…

真っ白い雪が溶けて心地よい風が吹く春が訪れるほどの暖かい温もりを

季節は冬 外は今日も氷点下 白く染まる街には 荒ぶ吹雪のせいで 処々に大きな吹き溜まり まだまだ降り続く雪は 季節が永遠に変わらないと 念わせてしまう 温みが欲しい 僕の冷えた心を 唯一暖めることが出来る 温みが欲しい あの抱きしめた時の 僕の内から湧…

君の笑顔 僕の心が覚えてる あの温かい場所は 君だけが創れる 安らぎと愛の聢 君の優しさ 僕の心が覚えてる あの安寧の地は 君だけが持てる 寛ぎと愛の理 いつまで経っても 君の記憶が消えることはない なぜなら僕の心は 君に心地よく 支配されているから 僕…

誕生日-9月2日-

出逢ってすぐの君の誕生日 お祝い出来ずに二人 別々の時間を過ごした 次の誕生日は 二人で過ごそうね そう約束した サファイアのように 碧く澄み渡る心と チューベローズのように 危険な快楽を求め 僕の心はそう 君が支配する 君の物に成りたがっていた でも…

日和見

僕は結論を急がない 何故ならお互いに 好きな気持ちはわかってる 明日が晴れなら コートを脱ごう 明日が雨なら 君の傘に入ろう 明日を窺い君を想う 明日はきっと晴れる だから‥ 総てを脱ぎ棄て 君を抱き締めに行こう そして君の気持ちを聴こう 明日は雲一つ…

壊れた時計と共に

時は止まらない もう時は戻らない 今を大切にしないと 後悔だけが胸に残る この壊れた時計のように 時が刻むことを 辞めるとしたら 僕は何を望むだろう 時計の針を戻してみようか 君と過ごしたあの時まで 君と永遠を語り合った あの時まで戻してみたい もう…

交わらない先に

今電話しても良い? 唐突に君からのLINE 久しぶりなのに 違和感は一つもない 他愛もない会話は続き 気がつけば時間は深夜1時過ぎ 会う約束をして電話を切る なぜだろう 胸は踊り心は弾む もう戻ることはない はずだったのに 付き合っていた頃は 厚手のコート…

昇り龍

あの日君と見つけた 空を駆け上る一筋の雲 まるで昇龍のよう 君はその姿を携帯に収める 車の助手席の君は 無邪気に笑い その収めた写メを 僕にLINEで送信する 外は見事な冬晴れ さいの神の煙が あちこちで立ち上り 冷えた空気を霞める 今年の干支は龍 縁起が…

紙と鉛筆

君と僕は 紙と鉛筆 どちらが欠けても 役に立たない 真っ白な君を 僕の言の葉で 埋めていくよ 二人はずっと 一緒だから 君と僕は 紙と鉛筆 どちらか一つだと 出来ることは限られる 君が居ないなら 僕の言の葉を 何処に著せば良い 二人がこのまま 離れてしまえ…

お守り

財布の片隅にある 小さなお守り 君からあの日貰った 小さなお守り 私と同じように 大切に持っていてね 確かそう言ったよね 君が居ない今 財布の片隅にある このお守りだけは 唯一君と 繋がった証 今も大切にしているよ 僕の左に君は居ないけど 僕の財布と僕…

紙飛行機に乗せて

僕の想い 君に届くように オレンジ色の折り紙で 紙飛行機を造り 空へ飛ばす 折り紙の裏に 君への想いを乗せ 君が棲む 街の方向へ飛ばす 見上げるとそこに 東西の空を低く結ぶ 白い白い飛行機雲 この想い届くかな この想い届け 僕の想いはまるで 儚く消える飛…

くも

ぼくときみは おそらにうかぶ しろいくも ふんわりわたがし しろいくも おひさまとは だいのなかよし よくきみに しっとされるけど ぼくはきみのこと ほんとにだいすき ずっとだいすき きょうははーとのかたちで きみのまえに あらわれよう きみはなんのかた…

愛ゆえに

君と出逢い 毎日一緒にいて 心も身体も満たされていた 離れることなんて 考えてもいなかった 僕は君を 愛し過ぎた 君は本当に 魅力的な女性(ひと) 僕の愛は 君を喰み 君を蝕んだ 僕は君を 傷つけることでしか 愛せなくなっていた 君が僕を拒否るなら 僕は…

好きと嫌い

君はお洒落を好む 蛋白を好む そして麦酒を好む 君は割り箸を嫌う 糖質を嫌う そして珈琲を嫌う 二人で共有するものは 愛 君は僕を好む 僕は君を好む いつもいつも 僕は君を好む 僕は君が大好き ランキング参加中ポエム・誌グループ ランキング参加中言葉を…

十六夜-izayoi-

僕の心は満たされた 君と出会うことで 月は満ち満月となった 今迄の僕に 何が足りなかったのか 常に不思議だった 運命は君だった 僕はそう思いたかった そして満月のように 満たされた僕は もっともっと 君の心を求める もっともっとと 君の身体を求める 満…

終わりの始まり

君と僕が始まったあの日から 二人は運命と信じ 夢中で愛し合った 逢瀬を重ねる度 二人は真実を求める 君の右手と僕の左手 絡め合う度 君の唇と僕の唇 重ね合う度 君の背中と僕の背中 抱きしめ合う度 二人の愛は より深まってゆく でもこの時の 二人はまだ知…

初恋のように

夏の夜に君と出会った 君の瞳を見つめた瞬間 僕の恋は始まった 今まで培った経験と たくさんあった恋の心は 君のための物だと気付く その気持ちは まだ学ランに身を包む あの頃の頭に描いた 甘酸っぱい記憶と 何処か似ていた 山々が紅く萌える頃には 恋は愛…

始まりの日は

君と初めて飲みに出た日 あの日は雪が深々と降る 寒い夜だった 君は僕の棲むところへ来ると 二人肩を並べ 小さなおでん屋へと入る もうほろ酔いだった僕に 君は追い付こうと 冷えた日本酒を指差す 会話は弾み いつしか帰ることを忘れ 初めて朝を二人で迎える…

二十六夜待ち

今宵は二十六夜 やがて登る月を 拝み待つ丑三つ時 闇夜が訪れる前の 僅かな明るみに 仏様の姿を探す 我を救い給え 我が魂を救い給え 君を忘れられない この心を 閉ざされたこの心を 命の叫びを お聞き願い給え そして救い給え 決して報われることのない この…

硝子の仮面

君が着けている その仮面は 偽物の証 覗けば君の表情が 透けて見える まるで硝子の仮面 それを君はいつまでも 着けているのか 僕にはわかるよ いくら顔を隠そうとしても 君の真実の顔が 哀しければ泣けばいい 笑いたければ笑えばいい なぜ君は ポーカーフェ…

君から離れた理由

君から離れた理由 君と一緒に居ると 君の足を引っ張ってしまうから 君と一緒に居ると 君の時間を奪ってしまうから 君と一緒に居ると 君の自由を束縛してしまうから 君と一緒に居ると 君の笑顔を見たくなってしまうから 君と一緒に居ると 君を愛し過ぎてしま…

抗えない

抗えない運命 僕は君を依代と決めた 君は安心して還る場所 僕の運命は抗えない 今扉は拓かれた 君へと還る僕は 君に帰順したも斉しい 君は僕の依代 いつも一緒だよ もう離れないでね 僕に帰順した君は 抗えない運命を受け入れ 静かに優しく佇む 傀儡化した君…

「今夜は月が綺麗ですね」 このことばの返し方を 君が聞いてきた 「ありがとうございますでいいよ」 僕が答える 死んでもいいわなんて 答えたらイケナイ それは相手を受け入れることになるから 夜の世界に身を置く君は 随分口説かれるみたいだね 僕は想う 君…

雨は嫌い 思い出も音も すべてを洗い流すから 雨は嫌い 記憶も写真も すべてを消し去るから 雨は嫌い 僕の行動力を すべて奪い去るから 雨は嫌い 君との過去を すべて思い出させるから 雨は嫌い 君との相合傘を 今も憶えて離れないから 雨は嫌い 君が雨を嫌…

彼方に

目的もなく ただ一人 車を走らせる 君と聴いた曲が BGMで流れ 何処までも続く この細い道を ひたすら走り続ける 何処へ行こう 何処まで行こう 続く道を 何処まで走り続けよう 彷徨う心と リンクしたこの車は 彼方に向かって 走り続ける 僕の心を あの日に 置…

ある日の夏の午後

君は今日も 空を見上げている 雲を指差し あれは綿菓子と 無邪気に笑う 空を見よう 空を見上げよう あの雲も 何かに見えるはず 君は振り返り また白い雲を指差す これはドーナッツ 戯けて魅せる 満面の笑みの君を そっと後ろから抱きしめる 僕の腕にそっと …

陽は昇らない

沈み行く太陽 やがて訪れる 闇の世界が 僕の心を誘う また暗い夜が来るのか 闇に紛れ 僕の心は落ちてゆく 君が居ない世界は 月のない闇夜と同じ ただ違うのは 闇夜がいつまでも続く そんな予感がすること 僕はどこまでも落ちてゆくのか 今は差し延べられた手…

往け!君へ

温んだ風は春色 微かに甘く香る髪が靡き 僕の胸は踊る 空は霞み 黄色やピンク色の花が 賑やかに揺れる 隣に居る君なのに 僕の想いは届かない 春の風に乗って この想い 君へ往け! ランキング参加中ポエム・誌グループ ランキング参加中言葉を紡ぐ人たち ラン…

宝物

君に出会えてありがとう 君と付き合えてありがとう 君と共有した時間は かけがえのない大切な物 君と見た夢や 君と見た景色は いつまでも宝物 一緒に居た時間は ほんの僅かだったけど 今でも心の中で 輝いている この宝物をいつまでも抱え 僕は生きてゆこう …