君と出会ったあの日から
恋が始まる予感がしていた
君からの偶に来るLINEが
迚も初々しく
すぐに返って来ることを
祈りながら他愛もなく送信
何度も何度も返信がないか
携帯を確認する自分に
気付いて恥ずかしく思い
苦笑いを浮かべながら
携帯を片隅に置く
珈琲を一口仰ぎ
ふと見上げた空から
ポツポツ雨が注ぎ始め
遷ろいゆく季節を
感じ取る
この恋は成就する
小雨降る景色を眺めながら
やがて訪れる冬が
暖かいものであると
今の僕は確信する
また珈琲を一口
雨は静かに降り続く