tockun’s poem

実体験及び妄想系のポエムを綴ってます。

始まりの日は

君と初めて飲みに出た日

あの日は雪が深々と降る

寒い夜だった

君は僕の棲むところへ来ると

二人肩を並べ

小さなおでん屋へと入る

もうほろ酔いだった僕に

君は追い付こうと

冷えた日本酒を指差す

会話は弾み

いつしか帰ることを忘れ

初めて朝を二人で迎える

雪はまだ降り続く

降り止むことを忘れたように

あの日の君と僕は

世界一幸せだった

あの幸せは

ずっと続くと思っていた

しかし‥

止まない雪はない

この二人の運命のように