tockun’s poem

実体験及び妄想系のポエムを綴ってます。

ふたり

君と僕が始まったあの日

僕たちは朝まで一緒だったね

ふたり同じモノを食べ

ふたり同じお酒を飲み

ふたり同じ歌を歌い

気がつけばふたり同じベッドの中

ずっとずっと求め続け

ふたりで初めて迎えた朝

君も僕も「帰ろう」と言えなくて

日が高くなろうと

抱き合うことをやめられない

帰る場所がある僕から

「送るよ」絞り出た言葉

ようやくふたりは

現実に帰ってゆく

雪道で手をつなぎ

別れを惜しみながら

あの日は静かに過ぎていった

あの日のふたり

今はもう別々のふたり

想いは一つなのに