tockun’s poem

実体験及び妄想系のポエムを綴ってます。

くも

ぼくときみは

おそらにうかぶ

しろいくも

ふんわりわたがし

しろいくも

おひさまとは

だいのなかよし

よくきみに

しっとされるけど

ぼくはきみのこと

ほんとにだいすき

ずっとだいすき

きょうははーとのかたちで

きみのまえに

あらわれよう

きみはなんのかたちで

ぼくに

あいにきてくれるかな

愛ゆえに

君と出逢い

毎日一緒にいて

心も身体も満たされていた

離れることなんて

考えてもいなかった

僕は君を

愛し過ぎた

君は本当に

魅力的な女性(ひと)

僕の愛は

君を喰み

君を蝕んだ

僕は君を

傷つけることでしか

愛せなくなっていた

君が僕を拒否るなら

僕は君から立ち去ろう

愛する故に離れる

こんな愛の形が

あっても良い

その代わり

君が僕を求めても

僕は君には戻らないよ

もう君への呪いは

始まっているのだから

好きと嫌い

君はお洒落を好む

蛋白を好む

そして麦酒を好む

君は割り箸を嫌う

糖質を嫌う

そして珈琲を嫌う

二人で共有するものは

君は僕を好む

僕は君を好む

いつもいつも

僕は君を好む

僕は君が大好き

十六夜-izayoi-

僕の心は満たされた

君と出会うことで

月は満ち満月となった

今迄の僕に

何が足りなかったのか

常に不思議だった

運命は君だった

僕はそう思いたかった

そして満月のように

満たされた僕は

もっともっと

君の心を求める

もっともっとと

君の身体を求める

満たされた後は

徐々に欠けていくと

わかっているはずなのに

終わりの始まり

君と僕が始まったあの日から

二人は運命と信じ

夢中で愛し合った

逢瀬を重ねる度

二人は真実を求める

君の右手と僕の左手

絡め合う度

君の唇と僕の唇

重ね合う度

君の背中と僕の背中

抱きしめ合う度

二人の愛は

より深まってゆく

でもこの時の

二人はまだ知らない

始まったあの日から

別れを迎える

カウントダウンが

始まっていたこと

二人は決して成就しない

なぜならそれは

蝕み合う愛だから

二人の愛が一つになることは

決してない

決して‥

 

初恋のように

夏の夜に君と出会った

君の瞳を見つめた瞬間

僕の恋は始まった

今まで培った経験と

たくさんあった恋の心は

君のための物だと気付く

その気持ちは

まだ学ランに身を包む

あの頃の頭に描いた

甘酸っぱい記憶と

何処か似ていた

山々が紅く萌える頃には

恋は愛に変わり

吐く息が白く漂う頃には

見つめ合っていた

これからの二人のキャンパスを

何色に染めて行こうか

まだまだ先は長い

二人の未来と還る処は

きっと一つに結ばれていく

 

始まりの日は

君と初めて飲みに出た日

あの日は雪が深々と降る

寒い夜だった

君は僕の棲むところへ来ると

二人肩を並べ

小さなおでん屋へと入る

もうほろ酔いだった僕に

君は追い付こうと

冷えた日本酒を指差す

会話は弾み

いつしか帰ることを忘れ

初めて朝を二人で迎える

雪はまだ降り続く

降り止むことを忘れたように

あの日の君と僕は

世界一幸せだった

あの幸せは

ずっと続くと思っていた

しかし‥

止まない雪はない

この二人の運命のように