tockun’s poem

実体験及び妄想系のポエムを綴ってます。

2024-05-01から1ヶ月間の記事一覧

狸寝入り

君はいつも 僕が寝入るまで 僕より先に 寝ることはないから いつものように 先に布団に入り 目を瞑りぐうぐうと 寝た振りをする やがて同じ布団に入る君 君がすやすやと寝息を立てても まだ僕は狸寝入り 僕の隣に眠る 君の寝顔が見たいから 僕の細やかな幸せ…

愛するが故

愛すべき君と出会い 僕は当たり前のように 君と深い恋に落ちた あの恋は 今まで経験したそれより 深い深い物だった 深いがゆえ 君を傷つけた お互いに愛し合っているのは わかっていた ゆえに君を傷つけた 君が嫌い 君が大嫌い そう何度繰り返しても 嫌いに…

明日の扉

目の前の大きな扉 これは明日へと続く 希望の扉 啓けば明るい未来が 僕の目の前に訪れる 降り注ぐ和らい陽射し 吹き抜ける爽やかな風 振り向けば満面の笑みの貴女 そう明日は明るい未来 この扉は幸せの入り口 この扉さえ啓けば‥ この希望に満ちた扉には 大き…

秘密の恋

君との恋は 誰にも内緒の 秘密の恋 誰にバレても 直ぐ終わる 怺えるべき淡い恋 でも僕は 何があっても 気にしない 必ず君を 守ってみせる なぜなら僕は 君とずっと 一緒に居たいから 君の持つ華やかさは 僕の唯一の自慢 何より君と いつでも街を 歩いてみた…

ドライアイス

瞼を閉じると 君の笑顔が浮かぶ もう別れて随分経つのに 君の春の陽射しのような 暖かい眼差しが忘れられない 君の口癖を今でも 偶に口を衝いては 君の影を追っているようで 自分自身を苦笑う 暖かくなくていい どんなに冷たくてもいい ドライアイスのように…

当たり前

目の前のディスペンサー 押せばアルコールが出る 当たり前なはずなのに 当たり前のように 隣にいた君は もういない 君が出て行ったあの日から 僕の中の当たり前が 当たり前でなくなった 目の前のディスペンサーから アルコールが出なくなる そんなことが あ…

夏がくる

今年も夏がくる この季節は 恋の予感 君と出会ったのも 1年前の夏だった キラキラした太陽と 灼熱の空気は 恋する気持ちを 僕に思い出させる 夏がくる 今年も熱い 夏がくる 君と会うことは もうないだろうけど 君じゃない誰かと この夏もきっと 恋をするだろ…

かほり

君のかほり 僕の頭が覚えてる 何処か甘い 髪のかほり 柑橘系の 君の吐息 懐かしいかほりは 僕の記憶と連動する もうそのかほりを 近くに感じることはない 遠い記憶の中に そのかほりはある 君を思い出す度 僕の鼻腔は 君のかほりを 匂わせる もう隣にいない …

紅い手首

熱い想いを抱いた 君が僕の中に入り 段々と大きくなった その大きさを 僕では操れなくなり いつの間にか 君しか愛せなくなっていた 君がいなくなった 今の僕自身は ただの骸か屍か 君の偶人を求め 街を彷徨う 瞑る瞼の裏には いつも君が映る 求めても求めて…

桜の花の咲く季節に

憶えている? 僕と過ごした時を 憶えている? 僕と一緒に見た物を 憶えている? 僕と一緒に行った場所を 憶えている? 僕と一緒に食べた物を この季節になったらでいい 僕との思い出を ふと思い出してね 僕は君と過ごした時は 総て楽しい思い出だよ もう二度…

思い出になる前に

あれは昨年の夏だった 出会った君はまだ初々しく ぎこちない笑顔で 迎えてくれた 会話は弾み 笑顔が溢れ この時間がずっと 続く感覚に陥った 時は進み 君と僕は愛し合い 同じ時間を過ごした 君と過ごした時が 思い出になる前に また君に会いに行こう 毎日で…

うたかたの恋

僕と君は 既に壊れた 泡沫の恋 君を抱いた あの日の夜は 夢幻のよう 携帯に残る 君の写メは いつも僕に 微笑みかける 別れたことは 僕の望みだった 頭を過るのは 後悔だけなのに 会いたい 君に会いたい 君との思い出が 記憶を蝕む 君と歩いた この街で 今日…

初雨(はつしぐれ)

君と出会ったあの日から 恋が始まる予感がしていた 君からの偶に来るLINEが 迚も初々しく すぐに返って来ることを 祈りながら他愛もなく送信 何度も何度も返信がないか 携帯を確認する自分に 気付いて恥ずかしく思い 苦笑いを浮かべながら 携帯を片隅に置く …

ひだまり

14時23分 ゆりかごのように揺れる 椅子にゆったり座り うつらうつら 眠りと目覚めを繰り返す ここは君が 与えてくれた場所 君が僕を大きく照らすから 椅子と僕の陰が 足元から君とは反対側に 少しだけ伸びる 舟を漕ぐように 僕の頭は大きく揺れ 肘掛けの右腕…

真っ白い雪が溶けて心地よい風が吹く春が訪れるほどの暖かい温もりを

季節は冬 外は今日も氷点下 白く染まる街には 荒ぶ吹雪のせいで 処々に大きな吹き溜まり まだまだ降り続く雪は 季節が永遠に変わらないと 念わせてしまう 温みが欲しい 僕の冷えた心を 唯一暖めることが出来る 温みが欲しい あの抱きしめた時の 僕の内から湧…

君の笑顔 僕の心が覚えてる あの温かい場所は 君だけが創れる 安らぎと愛の聢 君の優しさ 僕の心が覚えてる あの安寧の地は 君だけが持てる 寛ぎと愛の理 いつまで経っても 君の記憶が消えることはない なぜなら僕の心は 君に心地よく 支配されているから 僕…

誕生日-9月2日-

出逢ってすぐの君の誕生日 お祝い出来ずに二人 別々の時間を過ごした 次の誕生日は 二人で過ごそうね そう約束した サファイアのように 碧く澄み渡る心と チューベローズのように 危険な快楽を求め 僕の心はそう 君が支配する 君の物に成りたがっていた でも…

日和見

僕は結論を急がない 何故ならお互いに 好きな気持ちはわかってる 明日が晴れなら コートを脱ごう 明日が雨なら 君の傘に入ろう 明日を窺い君を想う 明日はきっと晴れる だから‥ 総てを脱ぎ棄て 君を抱き締めに行こう そして君の気持ちを聴こう 明日は雲一つ…

壊れた時計と共に

時は止まらない もう時は戻らない 今を大切にしないと 後悔だけが胸に残る この壊れた時計のように 時が刻むことを 辞めるとしたら 僕は何を望むだろう 時計の針を戻してみようか 君と過ごしたあの時まで 君と永遠を語り合った あの時まで戻してみたい もう…

交わらない先に

今電話しても良い? 唐突に君からのLINE 久しぶりなのに 違和感は一つもない 他愛もない会話は続き 気がつけば時間は深夜1時過ぎ 会う約束をして電話を切る なぜだろう 胸は踊り心は弾む もう戻ることはない はずだったのに 付き合っていた頃は 厚手のコート…

昇り龍

あの日君と見つけた 空を駆け上る一筋の雲 まるで昇龍のよう 君はその姿を携帯に収める 車の助手席の君は 無邪気に笑い その収めた写メを 僕にLINEで送信する 外は見事な冬晴れ さいの神の煙が あちこちで立ち上り 冷えた空気を霞める 今年の干支は龍 縁起が…

紙と鉛筆

君と僕は 紙と鉛筆 どちらが欠けても 役に立たない 真っ白な君を 僕の言の葉で 埋めていくよ 二人はずっと 一緒だから 君と僕は 紙と鉛筆 どちらか一つだと 出来ることは限られる 君が居ないなら 僕の言の葉を 何処に著せば良い 二人がこのまま 離れてしまえ…