tockun’s poem

実体験及び妄想系のポエムを綴ってます。

交わらない先に

今電話しても良い?

唐突に君からのLINE

久しぶりなのに

違和感は一つもない

他愛もない会話は続き

気がつけば時間は深夜1時過ぎ

会う約束をして電話を切る

なぜだろう

胸は踊り心は弾む

もう戻ることはない

はずだったのに

付き合っていた頃は

厚手のコートを着ていた

今は薄いジャケットを羽織り

手を振る君の元へ

もう握ることのない手

もう重ねることのない唇

懐かしい髪の香りが

会わなかった時を戻すよう

でも確実に

あの頃の僕と君ではない

だって帰る先は

別々の方向

交わらない行き先

永遠に変わることはない

そう同じ時間を過ごすことは

もうないだろう

もう会うこともない

君よ永遠にありがとう