tockun’s poem

実体験及び妄想系のポエムを綴ってます。

取り残されたのは

季節は移ろい

サクラサク春へと

温む風は仄かにピンク色

大地からは緑が芽吹き

霞む空には力強い白い雲

君と過ごした時間は

あの日のまま止まっている

君の髪の葵い香り

微かに香る檸檬の吐息

お気に入りの翠のドレス

君と共有した時間は

あの日よりもう取り戻せない

置き去りにされた僕の心は

移ろい行く季節とは逆行し

真っ白な季節に取り残されたまま