tockun’s poem

実体験及び妄想系のポエムを綴ってます。

梅雨寒

ふと目覚めた朝

嗅ぎなれた雨の匂い

少し肌寒い空気は

僕をまたベッドへと誘う

携帯の通知に気付き

手に取ると

それは君からのLINE

冷え切ったその思いを

文字に託す君に

幸せだったあの頃を重ね

ひと筋の涙が頬を伝う

君に囚われし心は

今も解き放たれることなく

真っ直ぐ君へと伸びる

まだ暫く晴れることはない

いつまでも続くこの雨は

やがて夏を運んでくるのか

今はまだ途切れない雲を

抱き締めもう一度眠る

冷え切ったベッドで独り